遺品整理を頼む際に確かめたい資格や免許

遺品整理を頼む際に確かめたい資格や免許

遺品整理は資格や免許がなくても行えます。専門業者として開業している場合も、免許を所持しているスタッフがいないこともあるでしょう。きちんとした作業や対応ができるのであれば問題はありませんが、しっかりと遺品整理に向き合っている会社は関連する免許も取得しているはずです。依頼先選びをする際には、資格を所持したスタッフの有無について確認してみることをお勧めします。関連免許には、遺品整理士や一般廃棄物収集運搬許可証などを挙げることができます。整理中に出てきた荷物を売買する場合には、古物商許可証も必要になるでしょう。このうち遺品整理士は遺品の整理ともっとも関係が深く、整理で発生した廃棄物の処理方法や遺品の扱いについて熟知しています。認定を行っている一般財団法人の教育を受けて育成された人材で、安心して任せることができるプロフェッショナルとなっています。また、整理で出たゴミの収集には一般廃棄物収集運搬許可証が必要になります。

遺品整理では仏壇や位牌などの供養も依頼できる

遺品整理は遺族のみで行うことも多くなっていますが、処分困難な遺品で困った経験を持つ人もいるのではないでしょうか。例えば、仏壇や位牌などの場合はそのままゴミにして良いのかどうかも気になるところです。このほかでは、お守りや宗教に関するものなども処分に困るものといえます。 魂が宿っているといわれるものや、故人の思い入れが強いものの場合は、供養をしておくとより安心です。依頼方法は僧侶に現地に来てもらうという方法もありますし、小さいサイズのものであれば寺院や神社に持ち込むこともできます。読経や魂抜きなどが済めば、燃やせるものであればお焚き上げという形で処分することが多くなっています。 遺品整理を専門に行う会社の場合は、回収や処分だけではなく遺品の供養に対応しているところもあります。この場合は、処分が難しい仏壇なども渡すだけで良いので手間もかかりませんし、精神的な負担を減らすこともできます。一般的な不用品回収社では遺品も、不用品と同じように扱われることになります。より丁寧に遺品整理をするなら、専門性の高い会社に依頼することをおすすめします。

著者:葉山聖

筆者プロフィール

滋賀県大津市出身。市内で遺品整理の業者を運営。今回はいざという時に慌てないために、遺品整理について記事を書きました。